王道の恋愛映画は、美しいシーンだけを切り取って描いています。
でも、実際の恋愛って汚いことだらけですよね。
足が臭いとか、トイレの後が臭いとか……。まあ、その他いろいろ。
そこで今回は、男女の恋愛観の違いをリアルに描いた映画を集めました。
カップルで見ると気まずい映画かも……。
5位 世界一キライなあなたに
一言あらすじ
主人公の女性がある日失業してしまい、なんとか介護の仕事にありつくことに。担当することになったのは、事故で車椅子生活を余儀なくされた、ある大富豪の青年。
青年はかたくなに心を閉ざしていたが、徐々に打ち解けていく。
そして、青年はある「決断」をする……。
見どころ
車椅子生活を強いられている大富豪の青年は、元実業家で大金持ち。
車椅子生活なんて彼のプライドが許さないし、ましてや若い女性に介護されるなんてゼッタイ嫌だ、という頑固さ。
女性がいろいろ介護してあげても、青年はお礼も言わない。
主人公の女性だって、最初は反発します。「なにこいつ、男のプライドなんか食えないんだから捨てちゃえばいいのに」と。
たしかに、男のプライドなんて犬も食わないくだらないものですが、男はみんなプライドを持ってます。
青年が映画の最後にくだした決断は、びっくりします。
この決断に対しては、映画を見た世界中の人たちから猛烈な批判があったとか。
ちなみにこの映画の英語タイトルは「Me Before You」。
これも、青年の決断を示すヒントになってます。
「君よりも俺が大事」みたいな意味です。
4位 ゴーン・ガール
一言あらすじ
長年連れ添った妻が突如、失踪。夫は妻が昼間に何をしているか、どんな性格なのかをはじめ、妻のことを何も知らなかったことに気づく。
しかし妻は思わぬ形で、夫の元へ帰ってくることになる……。
見どころ
イヤミス映画(イヤなミステリー)の代表作です。
カップルももちろんですが、熟年の夫婦が見たらかなり気まずいことになりそう。
失踪した妻を演じるロザムンド・パイクという女優さんがマジで怖すぎます。
この映画の演技が注目されたおかげで、今や彼女は大スターです。
結婚するには、お互いのことをどれくらい知っていないといけないの?
結婚にはどれくらいの演技が必要なの?
今付き合ってる私たちも、もしかしたら「演技」をしている一面があるんじゃない?
この映画を見たカップルは、お互いが急に赤の他人のように思えてくるはず。
3位 秒速5センチメートル
一言あらすじ
子供の頃に育んだ愛が、秒速5センチメートルの速さで壊れていく話。
見どころ
このランキング唯一のアニメ映画です。
この映画を見たカップルに必ず起こる議論があります。
「男は名前をつけて保存、女は上書き保存」論。
過去の恋愛を引きずりまくる男と、スパッと切り替えて未来へ突き進んでいく女が対照的に描かれてて、アニメなのにやたらリアルです。
俺の感覚から言うと、女子はこの映画をキライな人が多いです。
男と一緒に見たら、「ああ、胸にぐさっとくるなあー」とか「ひきずる男の気持ちもわかるなー」みたいな感想を共有できるんですが、カップルで見るとそうはならない。
男女の違いがよくわかる映画です。
2位 アイズ・ワイド・シャット
一言あらすじ
長年いっしょにいる妻が、急に夫に性の告白をする話。
見どころ
ちょっと難しい映画なのですが、熟年夫婦のありかたを描いています。
衝撃的なのは、トムクルーズの妻を演じるニコールキッドマンが、夫の前で堂々と小便をするシーンです。
でも、夫は妻の小便を見ても、全く動じません。
それだけお互いにわかり合っていて、以心伝心の仲だということです。
何年も一緒にいたせいで、お互いに「慣れ」に溺れているのです。
全く自分に嫉妬してくれない夫。
釣り上げた魚には餌をやらないタイプの夫。
妻が映画の最後で訴えるたった一言のセリフは、かなり考えさせられましたね。
「結局、夫婦って『それ』を避けては通れないんだな」と、俺は思いました。
1位 ブルー・バレンタイン
一言あらすじ
まだカップルだった頃の幸せな時期のシーンと、倦怠期になってきた結婚生活のシーンを交互に描くという残酷な構成のストーリー。
見どころ
幸福なカップル期と不幸な結婚期を交互に描くという構成が、えげつないです。
肉体労働をやっていた夫は昔はかっこよかったのに、今やハゲてきて収入はいつまでも上がらない始末。
しかも、妻は収入のいい仕事についていて、夫の稼ぎをはるかに上回っているんです……。
夫が妻をラブホテルに連れて行っても、結局セックスできないんですね。
妻がもはやそんな気分になれなくて。
といっても、夫だっていろんなことに耐えているんです。
娘が実は自分の子供でないことを知りながら、100パーセントの愛情を注いでいるし、倦怠期になった夫婦生活をもっと刺激的にするために、あの手この手を考えるんです。
すれ違いまくる夫婦を描いた、トラウマ級の恋愛映画です。
まとめ
ここで紹介したのは、ハッピーエンドではない映画ばかりです。
でも、実際の恋愛がハッピーエンドで終わることなんか、ほとんどないですからね。
よりリアルな恋愛映画を見たいなら、ぜひご覧になってください。
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