2022年はアメリカ出張で死にかけたり、新たにネットワークエンジニアとして潜入(転職)したり、個人的には激動の年になった。
今年も読んでよかった本10冊ランキングを決めよう。
選りすぐりの本なので、ぜひ興味を持ったらポチってほしい。
【2022年】読んでよかった本10冊ランキング
サラ金の歴史
これは気分が悪くなるほど衝撃的な本で、ダントツの1位だ。
消費者金融のアイフルが2002年から放送してたチワワのかわいいCMの裏に、まさかこんなドス黒い世界が渦巻いてるとは……。
闇金ウシジマくんばりの世界観なので、お金の貸し借りで痛い思いをしたくない人は読むべし。
本書から得られるたった一つの教訓は、
いつの世も「お金を貸す側は圧倒的に有利。借りる側は圧倒的に不利」
━━ということだ。
インターネットポルノ中毒
誰も言わないけど、男はポルノのおかず探しで膨大な時間を損している。
その時間を仕事にあてたら、たぶん日本のGDPは1.5倍くらいになりそう。
単に男から時間を奪うだけならまだマシなんだけど、問題はポルノがもっと深刻なダメージを男たちに与えていることだ。
この「オナニー悪循環」に当てはまるようなら、すぐに治療薬として本書を読もう。
吾輩は童貞(まだ)である 童貞について作家の語ること
なんか今年は下ネタ系の本が多いんだけど、これもよかった。
名だたる小説家たちが「童貞」について語った文章を集めた本だ。
特に、平山夢明の 「どんな女のオッパイでも、好きな時に好きなだけ自由に揉む方法」は必ず笑える一発ギャグ文章なので、マスト読みすべし。
あと、武者小路実篤の非モテ男っぷりが読んでて痛い。つらい。俺のことみたい。
ピュリツァー賞受賞写真全記録
打って変わってこちらは、非常にシリアスな本。
ピュリツァー賞受賞作が年代ごとに載っている本なんだけど、まるで「暴力の紙芝居」のようだった。
「ハゲワシと少女」については知っている人もいると思うけど、その舞台裏も知れる。
ぜひ、人類の暴力史を紙芝居感覚でめくってほしい。
チーズはどこへ消えた?
これはネタ枠の本です。
あまりに有名な本だけど、読み終えて気づいた。
あ、これがバカが読んで感動する本だ。
これからは、愛読書にこの本をあげている人を見たら、哀れみの視線を投げてあげよう。その人、バカだから。
難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!
タイトルがバカっぽいので、期待0で読んだんだけど、めっちゃ役にたった。
日本人は冠詞(a, the)が苦手で俺もぶっちゃけよくわかってないんだけど、本書では、
冠詞なんてaもtheも「ん」でごまかせばいいんだよ!
━━と書かれてあるのを見て、納得した。
俺たちは英語学者でも言語学者でもないし、とりあえずしゃべって使いこなせればいい。
プラグマティズムに全振りした考え方だ。俺はこの考え方で英語を学ぶ。
陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム
俺に限らず、みんなも「政治に関心を持て!」と上の世代からうるさく言われてきたと思うんだけど、本書によると、
政治に関心を持つと、かえって陰謀論にハマりやすくなるらしい。
政治に興味が持てない人にとっては、格好の言い訳本として使える。
俺も、今後「政治に関心を持て!」とうるさく言ってくるおっさんがいたら、この本で黙らせる。
ストーリーが世界を滅ぼす
俺は、というかみんなも、小説に限らず、映画、アニメなど、ストーリーが嫌いな人はいない。
でも、そのストーリーこそが世界を分断させているのではないか。
という驚きの仮説を示しているのが本書。
人がストーリーを愛し続ける限り世界の分断が進むのだとしたら、こんなに悲しいことはない。
というか、世界が分断してもいいから、俺はストーリーを愛し続けたい。
この部屋から東京タワーは永遠に見えない
今年は実家を出て上京することにしたんだけど、そんな俺にタイムリーの本だった。
東京に上京する奴らの何割が東京ドリームをつかめているんだろう。
俺の住んでる両親のいない狭いワンルーム事故物件からは、東京タワーは見えない。
22世紀の民主主義
「老人は切腹して集団自殺すべき」で有名な成田さんの初の単著。
どんなぶっ飛んだこと言ってるんだろうと思ったけど、裏にしっかりとした根拠があるので説得力はすごい。
センサーが発達すれば、無意識民主主義が可能になるんだとしたら、いま投票所にわざわざ行って紙の投票用紙を書いている俺たちは将来の人から骨董品扱いされるかもしれない。
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