アップルというと、スタイリッシュでおしゃれな大企業というイメージだけど、この本を読むとそんなイメージはひっくり返る。
アップルは陰で、生き残るためにあらゆる権謀術数を駆使している。
この本では、アップルによる日本支配の一例として、ある工場の例があげられている。
1.アップルに支配されたシャープの三重県亀山工場
アップルと契約して、iPhoneの部品を大量生産しているシャープの亀山工場。
アップルの部品の生産を任せてもらえれば、シャープの評判も上がりそうだが、事はそう単純ではないらしい。
少しでも生産ラインの遅れがあれば、アップルは「遅れるなら他の工場に仕事を回すぞ」と脅しをかけてくる。
亀山工場は、アップルの言葉にビクビクしながら毎日を送っているそうだ。
しかも、アップルとの間には「秘密保持契約」が結ばれており、アップルの部品などの情報を漏らすと「数十億円」の罰金を払わなければならないらしい。
アップル製品の大量生産のために、日本の工場の多くはその部品を供給させられている。
日本の工場の多くが、アップルの下請けメーカーになってしまっているということだ。
僕の感想
iPhoneの美しさの裏には、日本の工場の血の涙があったんですね。
iPhoneの中身の部品には、日本のメーカーの部品がたくさん使われているそうです。
ですが、当然iPhoneの売り上げのほとんどはアップルが持って行ってしまうわけですから、これはまさにアメリカの企業が日本の企業を支配しているという構図ですね。
秘密保持契約があるのに、よくこの本はこの事実を暴けたなと思います。すごい本ですね。
2.アップルは日本を支配するか?
2013年時点のデータだが、日本にはこれだけたくさんのアップル製品をつくる工場がある。
かつて、スティーブ・ジョブズが憧れていた日本の企業、ソニー。
だが、ソニーもいまやアップルに売り上げを大きく追い越されてしまった。
日本のものづくりはアメリカ西海岸の企業に支配されていると言ってもいいかもしれない。
しかも日米安保条約に見るように、政治・軍事においても日本はアメリカに支配されている。
これだけアメリカの支配を受けていては、日本がアメリカの51番目の州と言われるのも仕方ないかも。
日本企業のホープは、やはりトヨタだろうか。
世界中のどの企業の追随も許さないトヨタの力は、やはりすごい。
──と思ったら、アップルも自動車を開発するという噂があるらしい。
どうなるかわからないが、もしかすると近いうちに「Apple Car」が発売されるかもしれない。
そうなると、アップルが日本最後のホープであるトヨタの車をも蹴散らしてしまうのだろうか……。
ありえないと思うよね。
でも、アップルのiPodがソニーのウォークマンを時代遅れのものにしてしまうなんて、誰が予測しただろう?
栄枯盛衰が当たり前の企業戦争。
ありえない、なんてことはありえないってことですね。
調べてみたら、アップルが「apple car」を発売しようとしている話ってかなり現実味を帯びているみたいですね……。
ほぼ都市伝説かと思っていたので、びっくり。
気になる人はこの記事をぜひ。
コメント