アップルといえば、言わずと知れたiPhoneを発明した会社です。
スティーブ・ジョブズのイメージが強く、なんとなく洗練されたおしゃれな会社と思っている人が多いのではないでしょうか?
しかし
アップルももちろん企業であり、競争相手は徹底的にたたきつぶしてきた肉食企業です。
そんなアップルの怖い経営戦略がわかる本を3冊紹介しましょう。
Appleの怖い経営戦略がわかるおすすめ本3選
では、紹介していきます。
①沈みゆく帝国 スティ-ブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか
スティーブ・ジョブズ亡き後のアップルの経営が、実は「崩れかけている」ことは、この本がいちばん分かりやすく解説しています。
アップルは2010年のiPad以来、驚異的なイノベーションを発表していません。
(Apple Watchなどはありますが、大発明というほどではない)
独自のイノベーションで世界を惹きつけてきたアップルですが、
これ以上、画面をキレイにしたところで、ほとんどのユーザーには違いがわかりません。
もはや、アップルは進化できないのかもしれません。
この本の一番の見所は、「アップルvsサムスン」の特許裁判です。
サムスンのスマホは、アップルのiPhoneのパクリであるとしてアップルから訴えられました。
その裁判の流れが、かなり詳しく書かれています。
結果から言うと、アップルが特許裁判には勝利したものの、
アップルは、「裁判には勝っても、競争には負けた」わけです。
このへんの特許裁判の流れが、法廷サスペンスもの並みのおもしろさなので、ぜひ読んでみてください。
自社の技術をパクる競合他社には容赦のない、アップルの怖さがわかるはずです。
②アップル帝国の正体
かつて日本のものづくりがもっと盛んだった頃の、ソニー・パナソニック・シャープは、今やアップルに電子部品を供給する下請けメーカーになってしまいました。
特にシャープは、「iPhone向けの液晶パネルの受注がなくなれば、経営が傾く」とまで言われています。
(アップル依存の経営になっていますね)
特に気の毒なのは、ソニーです。
iPhone4s以降のカメラが急激に性能が上がったのは、ソニーの技術力のおかげだそうです。
しかし、皮肉なことに、iPhoneのカメラ性能が上がることによって、ソニー製のデジタルカメラは売れなくなってしまいました。
しかも、iTunesのせいで、ソニーの収入源だったCDの売り上げまで下がってしまいました。
日本ではiPhoneのシェアが高く、みんなiPhoneを使っていますが、
もちろん、競合他社を叩きつぶすなんてことは、どの企業でも多かれ少なかれやっていることです。
でも、日本の大手メーカーが、アップルの下請けに成り下がっているという衝撃の事実は、この本を読んで知っておきたいですね。
③アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか
生前のスティーブ・ジョブズは、
「グーグルのアンドロイドは抹殺する。検索以外のグーグル製品はゴミだ。
水爆を落としてでも戦う」
──と、グーグルを叩きつぶしたがっていました。
アップルとグーグルの仲は悪く、iPhone5のホーム画面からはグーグル傘下のYouTubeが消え、グーグルマップのかわりにアップルマップが搭載されました。
この本は、AppleとGoogleのバトルを描いている本です。
しかし、残念なことに、iPhoneのシェアに比べて、グーグルのアンドロイドは圧倒的に世界シェアが高いです。
スマホを発明して世界を変えたのは間違いなくアップルでしたが、そんなアップルでさえ、世界1位のシェアを維持できない……。
企業経営の難しさを感じますね。
いつの日か、アップルが倒産する日が来るのかもしれません。
つまり、「アップルからグーグルに転職する」という意味です。
アップルにいた経験があれば、どこでも転職できそうな気がしますが、ライバル企業であるグーグルに転職するとなると殺し屋に追われてもおかしくない気がしますね……。
特におすすめの1冊
アップルの怖い経営戦略が分かるおすすめ本を紹介しました。
僕は、iPhoneだけでなく、MacBook、iMac、iPadなど、いろんなアップル製品を持っていますが、アップルが競争相手を叩きつぶしてきた肉食企業だということは、知っておきたいですね。
iPhoneを使っている人は、ぜひどれか読んでみてください。
今回紹介した中で、一番読みやすいのは、『アップル帝国の正体』ですね。
日本企業がいかにしてアップルに負けたかが書かれていますので、日本人が読むと胸にくるものがあるはず。
これがいちばんサクッと読めますので、おすすめです。
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