今月の時事ニュース
書店にやたらと反ワクチン本が増殖中。
体感的には若者よりも中高年が反ワクチン的な陰謀論にどハマりするっぽい。
なんでだろう? 一つの仮説。
テレビや本、雑誌などのメディアに親しんで育ってきた中高年層は情報を疑うことをしない。
だってプロが発信するテレビや本の情報は、だいたい正しいから。
でも、若者はTwitterなどで素人がデマ情報を流すことに慣れている。
「ソースは?」と疑う姿勢が普通になってる。
だから、若者はデマや陰謀論に耐性がついててハマりにくいんじゃないか……という説。
「どの情報が正しいか」を見きわめるのは専門家でも難しい。
でも、「どの情報が明らかに間違っているか」は素人でも少し勉強すれば分かるはず。
このブログでも明らかに間違った情報は書かないように気をつけますです、はい。
・プロの発信するテレビや本の情報に慣れ親しんできた中高年層は情報を疑う習慣がない。
・素人の発信するデマツイートに慣れている若者は情報を疑う習慣がある。
中高年が情報をピュアに信じてしまい、若者は情報を別角度から疑いまくるという精神年齢の逆転現象が起こってる説。
— タロン@本読み(アメリカ出張🇺🇸から帰国しました) (@shin_taron) March 13, 2022
今月の俺ニュース
2年くらい前からヒゲ脱毛のためにゴリラクリニックに通ってるんだけど、前に行った時明らかに高額なコスメを買わされてしまった。
肌年齢をネタに人の不安をあおって商品を買わせるというやり方にだまされてしまった。
騙されないように気をつけてる俺でもこうなるから、ぜひ注意喚起しておきたい。
2021年2月発売のおすすめビジネス書3冊
①不老長寿メソッド
「私を滅ぼすに至らないすべてのことが、私を強くする」
━━とは、あのニーチェの言葉。
本書によると、これは人間が持つ回復力のメカニズムを端的に表現した言葉で、アンチエイジングにも当てはまるらしい。
つまり、
「あなたを滅ぼすに至らないすべての苦痛には、あなたの肉体を若返らせる効果がある」
━━ということ。
運動すると、身体にダメージがたまり、むしろ寿命が縮まりそうな気がする。
でも、適量なダメージであれば、むしろ健康につながるという理屈。
- ランニング➡︎適度に足にダメージを与えることで、健康になる
- サウナ➡︎高温で体に適度なダメージを与えることで、健康になる
この考えをもう少し広げると、
あまりにも極端なトラウマはPTSDなどを引き起こすが、ほどほどに嫌な体験は逆に記憶力や注意力が高くなる傾向にある。
━━という本書の主張につながる。
「涙の数だけ強くなれるよ」の理屈でいくと、職場や学校でほどほどのストレスやダメージを感じていた方がむしろ健康につながるということになる。
恋愛にしても同じで、下手にうまくいく恋愛をするよりも、失恋の痛みと喪失感を味わった方が、むしろ恋愛強者になれるのだろう。
なんのダメージも受けずに部屋に引きこもりっきりなのは、「ホルミシス」的に言うと、健康に悪いのかもしれない。
②妄想する頭 思考する手
著者は、「スマートスキン」の開発者。
「スマートスキン」とは、スマホやタブレットで二本の指を広げたり狭めたりして、画面の拡大・縮小ができる技術のこと。
当たり前すぎてあまり意識したことはないけど、これは大発明だったらしい。
本書は、そんな発明家の著者による発想法の解説本。
「言語化は最強の思考ツールである」
「試行錯誤は神との対話」
━━など、学生やビジネスパーソンにも必須の発想法が書かれている。
個人的には、本書で紹介されていた「サイレントボイス」が早く実用化されてほしいな、と思った。▼
俺は本を読んでメモするときに音声入力を必ずと言っていいほど使ってるんだけど、実際に言葉に出して発音しないといけないため、自宅でしか使えず、外出先では恥ずかしくて使えない。
しかし、この「サイレントボイス」が実現すれば、喉につけたセンサーで口の中の舌の動きの振動の波形を読み取り、文章化してくれる。
声を出さずに音声入力できるので、外出先でも使えるし、便利そう。
大学院に行った学生が必ず経験する「M2病」。
自分のやりたいことが先行研究ですでにやられていることを知ると、とたんにやる気がなくなるよね。 pic.twitter.com/VYxZctzoBG
— タロン@本読み (@shin_taron) May 6, 2021
③起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男
リクルートといえば、俺は「リクナビ」くらいしか知らなかったし、リクルート創業者の江副浩正(えぞえ ひろまさ)という名前も初耳だった。
それもそのはずで、江副浩正という名前は半分タブーになっているらしく、リクルートの公式ホームページにも名前がのってない(創業者なのに)。
あまりにも時代を先取りしすぎたために、リクルート事件で「消されて」しまった人らしい。
1960年代は、学生が就職する場合、「教授の推薦」か「親のコネ」に頼るのが当たり前だった。
その時代に、リクナビの前身となる紙の就職情報誌、「リクルートブック」を作り、企業と学生をマッチングさせたのが、江副浩正の偉業だった。
企業と学生に限らないけど、需要と供給をマッチングさせるのは今ではグーグルを使えばできる。
グーグル登場の何十年か前に、紙版のグーグルを発明したのが江副浩正なのだとすれば、彼のすごさが分かる。
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まあ、ここまでは大成功なんだけど、その後、不動産事業にも手を出し、自分が嫌っていたはずの政界・財界の有力者に近づいていき、破滅の人生を歩んでいくことになる。
急速に破滅していく様が皮肉なので、ぜひこのへんも読んでほしい。
結局、江副浩正は1988年のリクルート事件で、経営からレッドカード一発退場させられてしまう。
自分が作った会社なのに、リクルートの公式サイトから名前が消されてるのは大いなる皮肉。(ただし、江副浩正の昔の頃の写真だけはひっそりと掲載されてた)。
1960年代の頃は、今のようにリクナビとかマイナビがなくて、就職するときは教授の推薦か親のコネで決まってたらしい。
就職する企業も自分で決められないとか、お見合い結婚みたいですよね。
— タロン@本読み (@shin_taron) May 7, 2021
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