今月の時事ニュース
みずほ銀行が、今年に入って8回目のシステム障害を起こし、「金融庁とみずほが共同で危機対応のチームをつくり、当局がシステム運営を直接管理する」ことになったらしい。
民間企業の経営に金融庁が介入するってことは、かなり重い事態っぽい。
原因はいろいろあるらしいけど、情報システムに無知な経営陣が無理なスケジュールを強行したために、バグが発生しまくったとか。
最初のシステム設計を間違えると、その後何十年もエラーが出続けることが証明されましたね……。
エンジニアの仕事は重要なんだ。
今月の俺ニュース
人生で初めて地下アイドルのライブに潜入してきた。
ぶっちゃけ、アイドルにハマる人たちを俺は馬鹿にしてたんだけど、ハマる気持ちも分かるようになった。
ただ、アイドルは肉体労働と感情労働が大変すぎるのが気になった。
可愛いだけではアイドルにはなれないんだ。
2021年9月発売のおすすめビジネス書3冊
お金のむこうに人がいる
経済学にありがちな難しい数式は一切なく、足し算と引き算だけなので、誰にでも読める。
本書の最初に、こんな設問があるので引用しよう。
全ての人が日曜日に休もうとしている。そのための準備としてふさわしくないのは次のうちどれ?
A:平日のうちに学校の宿題や課題を終わらせておく
B:平日のうちに洗濯や掃除などの家事をしておく
C:平日のうちにバイトや仕事をして、使うお金を貯めておく
ふさわしくないのは、Cだ。
なぜなら、全ての人が休んでしまうと、いくらお金を持っていても自分の代わりに働いてくれる人がいないから。
無人島にお金を持っていく人がいないのは、お金をいくら持っていても代わりに働いてくれる人がいないのでは意味がないからだ。
極端な例をあげると、老後に備えて大金を貯めていたとしても、自分の代わりに働いてくれる若者世代が一人もいなくなれば、そのお金は役に立たない。
お金だけに価値があると思い込んでしまうと、お金で動くのは「人」だということを忘れてしまいがち。
無人島で大金持ちになっても意味ない。
DX進化論
コロナによって、オンラインに強制シフトさせられた現代の課題を討論している。
対談本なので読みやすい。
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション」のこと。最近はよく聞くようになった言葉。
特に、
「最大”多数”の最大幸福から最大”多様”の最大幸福へ」
──という話がおもしろかった。
コロナによって、多くのDXが半強制的に進められたことによって、着実に世界は変わりつつあると実感できる本。
逆にいうと、オンラインに移行できない人は置いてきぼりを食らうので、オンライン住人とオフライン住人の格差はどんどん広がっていきそう。
尾原和啓ほか『DX進化論 つながりがリブートされた世界の先』
「福沢諭吉がタイムマシンに乗って現代に来たら、インターネットの発達には驚くだろうが、民主主義はぜんぜん変わってないので驚かない」
って話がおもしろい。
民主主義はギリシア時代から変わってない?
https://t.co/ohLEjivGBh— タロン@本読み(ビジネス書多め) (@shin_taron) October 7, 2021
いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
これ以上わかりやすく解説するのは無理だろってくらいわかりやすい。
ビットコインとブロックチェーンは、最近よく聞くようになったんだけど、慎重になった方がいいと思ってる。
というのも、こういう新しいテクノロジーが出てくると、少数の騙す側と多数の騙される側に分かれるから。
メタバースとかNFTとかWeb3.0とか、世界を変えるビッグウェーブが起こってるのはわかるんだけど、何の知識もないまま踏みいるとそのビックウェーブに飲まれておぼれ死ぬだけ。
ビックウェーブの上で波乗りできるのは一部だけだぞ、みんな気をつけろ
— タロン@ガジェット&読書(アメリカ出張🇺🇸から帰国しました) (@shin_taron) May 8, 2022
だからといって無知のままでいいわけではないから、本で勉強しておくのがいい。
本書は、これ以上ないほどシンプルにわかりやすく解説しているので、ゼロから学びたい人は本書がおすすめ。
俺は、ビットコインのマイニング(採掘)という概念が意味不明だったんだけど、本書でスッキリ理解できた。
そのレースは、2140年ごろにビットコインが採掘され尽くされるまで終わらないらしい。
━━と思ったんだけど、ビットコインのマイニングはもはや超高性能の処理能力を持つパソコンを使わないとできないらしく、個人がマイニングできるような時代はとっくに過ぎているらしい。
楽に得できたのは、採掘しやすい最初期(2010年ごろ?)にビットコインをふつうのパソコンでマイニングしていた連中なんだ。
今から個人がビットコインのマイニングに参加するのはほぼ不可能っぽい。
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