MENU
2022年読んでよかった本10冊

【書評】2022年7月発売のおすすめビジネス書3冊

タップできるもくじ

今月の時事ニュース

安倍元首相が撃たれて亡くなった。
 
 
世間は狂乱の騒ぎになってて、テレビCMがACジャパンばかりになったのは東日本大震災以来初めてだと思う。
 
 
実は俺、今は奈良で実家暮らしをしてるから、たまたま近くにいたんだ。
Twitterのタイムラインに「安倍元首相襲われる」との第一報が流れてきたから、急いで現場の大和西大寺駅まで移動した。
 
 
その時に撮った写真。
 

 

 
すでに安倍さんは救急搬送された後で、鑑識が現場を調べているところだった。
 
 
現場は大勢の人間で騒然となってて、奈良県警と思しきスーツ姿の人たちが目撃者に話を聞いて回ってた。
 
 
別にわざわざ現地に行く必要はなかったんだけど、歴史に刻まれる現場にいたいという欲求に勝てなかった。
つまらない野次馬根性だけど…。
 
 
Twitterでは議論百出の状態になってるので、いくつか主要な意見をまとめておく。

  • 銃規制の強い日本ではナイフなどの近接武器を想定した警護はしているけど、銃を想定した警護はしていない。

  • 今までも強い殺意さえあれば警護をかいくぐって要人を殺すことはできた。でもそれをしないという「相互信頼」があり、それが日本の治安の良さだった。今回はその相互信頼が崩れた。

  • 現場にいたSPと奈良県警の初動対応が遅かった。一発目は外れて二発目が撃たれるまでに数秒の時間があったのに、安倍さんの盾になることができなかった。
    アメリカでは銃声が聞こえたら即座に伏せる。銃の存在に慣れていない日本は「平和ボケ」しているのではないか?

  • 犯人が所持していた銃は手製の銃だった。知識さえあればネットで調べて、材料はホームセンターで買える。これを規制するのは無理。

  • 「犯人の銃は3Dプリンターで作られたのではないか?」という一部の意見。3Dプリンターの規制を心配する人もおり、もし規制されれば日本のものづくりにダメージ。

  • 犯人はいわゆる「無敵の人」ではないか。「どうせなら他人を巻き込んで死のう」と考える人が増える可能性。社会から阻害されている無敵の人を社会に内包する必要がある。

  • 安倍首相は首相在職日数が歴代最長であり、世界にもバイネームで名前が知られるほどの影響力を持っていた。いくら元首相とはいえ、警備が手薄すぎたのでは?

  • 確かに安倍元首相が死亡したのは悲劇だが、だからといってお悔やみの気持ちで投票すべきではない。選挙の一票は香典ではない。

━━今のところ、こんな感じかな。


おそらくここ数年で最大の事件なんだけど、俺の地元の奈良県が政治家射殺事件の舞台になってしまったのは悲しいなあ。

【書評】2022年7月発売のおすすめビジネス書3冊

22世紀の民主主義

どんな本?

「口にしちゃいけないって言われてることは、だいたい正しい」で有名な成田祐輔さんの初の本。

成田さんはこう書いている。

今ある選挙政治というゲームに参加してどうプレイするかと考えた時点で負けが決まっている。

「若者よ選挙に行こう」といった広告キャンペーンに巻き込まれている時点で、老人たちの手のひらの上でファイティングポーズを取らされているだけだ。

『22世紀の民主主義』より

DX化がすすんでいるのに、なぜか選挙だけはかたくなにオンライン投票にならない時点で、選挙はレガシーすぎて若者の未来は託せない。

そこで成田さんは、こう主張する。

選挙なしの民主主義の形として提案したいのは「無意識民主主義」だ。

センサー民主主義やデータ民主主義と言ってもいい。

『22世紀の民主主義』より

インターネットや監視カメラには、俺たちの言葉や表情や反応が記録されている。


それに最近はApple Watchなどのウェアラブル端末もあるから、個人の汗の量や心拍数までわかってしまう。


あれ、じゃあ、国民の意思を知る手段って選挙だけじゃなくね?



選挙当日にお腹が空いているかどうかで投票先が変わってしまう選挙よりも、こういいうデータから国民の意思を判断したほうがいいよねって話が書かれている。

これまで国民のデータを汲み取るための唯一のチャンネルだった選挙は、数あるチャンネルの1つに格下げされ、1つのデータ源として相対化される。

『22世紀の民主主義』より

成田さんはいろんなところで「選挙に行くよりも独立国を作れ」と言ってるんだけど、やっぱり高齢者が支配する日本では若者は国外脱出するしかないのかなと思ってしまう。


となると、やっぱり村上龍の名作小説『希望の国のエクソダス』みたいな若者による日本脱出&国作りの話になるんだよなあ。


Z世代に学ぶ超バズテク図鑑

どんな本?

Z世代(1990年代後半~2000年代生まれ ※厳密には決まってない)の生息を知りたいおじさん・おばさんに役立つ本。


 
俺は1996年生まれだからギリギリZ世代に入るんだけど、本書でいちばん納得したのはこれ。
 

若者は広告に対して不信感を抱いている。
 
昔はテレビや新聞、雑誌に掲載される広告の量は限られていたしその質も担保されていたが、ネット広告全盛の今の時代は広告の量が莫大に増え、ハリウッド映画のようにお金をかけたものから胡散臭いものまで有象無象のコンテンツがある。

『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』より

 
インターネットが登場する前にも新聞・雑誌・テレビなどに広告はあったけど、その広告はプロの目を通してるから質が高かった。
 
 
今の若者はプロの目を通してない嘘っぱちの広告にたくさん触れてるから(特にTwitter)疑うくせがついてる。
 

  • 高齢者
    ➡︎疑うくせがないので、情報を無批判に信じてしまう(結果、陰謀論へGO)
  • 若者
    ➡︎疑うくせがあるので、陰謀論にハマりにくい。

━━むちゃ雑な区分けだけど、陰謀論にハマりやすい高齢者の原因は、「疑うくせがあるかどうか」で解き明かせるかも。
 
 
クリティカルシンキング(前提を疑うスキルのこと)という言葉もあるように、疑える若者の方が賢いと言えるのかもしれない。
 
 
 
 
あと、もう一つおもしろかったのは、これ。
 

 

これまで「ボケとツッコミ」あるいは「ボケとオチ」をワンセットにするのが、芸人やバラエティの世界では常識でした。
 
ところがいま、ツッコミやオチをあえて省略する表現が登場しています。
 
ツッコミは、若者たちが毛嫌いする「否定」につながるからです。

『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』より

 
YouTubeのコンテンツを見てると、おじさんYouTuberは自分で自分をツッコんで滑ってる傾向にある気がするんだけど、若者Youtuberはあえて自分で自分をツッコまない。
 
 
ツッコミはコメント欄に任せればいいから、YouTuber自身はボケるだけでいいからだ。
 
 
特にコスメティック田中さんは、これに近いことをやってると思う。

ツッコミ待ちの田中さん


 
YouTubeで人気になりたければ、

自分で自分にツッコむのはやめよう。


ツッコミは視聴者がコメント欄でしてくれるから。
 
 
誰もツッコんでくれない場合は、大したボケじゃないのかもしれない。

プログラマーは世界をどう見ているのか

どんな本?

ひろゆきが初めてプログラミングについて初学者向けに解説した本。

この本はよかった。


プログラミングの書き方について、高校生にもわかるように解説されてる。

ループ処理の書き方とかわかりやすかった。

ひろゆきをプログラマーではなく、ただの論破おじさんと思っている人も多くなってきたけど、本書を読むとやっぱり職業プログラマーなんだな〜と思う。


ひろゆきも論破で有名になるよりも、こういうプログラミング解説本をいっぱい出してほしい。

Kindle本を出版しました

Kindle本発売中

半導体メーカーに潜入して3ヶ月のアメリカ出張に行った時の暴露話を書きました。

・海外出張に興味のある人
・英語に興味のある人
・半導体工場で働いてみたい人

こんな人は読むと役に立つはずです。

タロン
・1996年生まれ
・気に入った本を紹介します
シェアしよう

コメント

コメントする

タップできるもくじ