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2022年読んでよかった本10冊

【書評】2022年9月発売のおすすめビジネス書3冊

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今月の時事ニュース

イギリスのエリザベス女王が亡くなった。

日本で言うところの天皇みたいなポジションの人だと思うけど、日本の天皇とちがってエリザベス女王は割とバカにされてたりするらしい。


たとえば、『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』という映画では、ラストシーンでMr.ビーンがエリザベス女王(役の人)の頭をガンガン叩くシーンがある。

他にも、俺の好きな映像クリエイターのcyriakは、エリザベス女王を完全におちょくった映像を公開してる。

日本では首相がお笑いでネタにされることはあっても、天皇は絶対にネタにならないし、天皇のコラ画像なんて見たこともない。

それに対してイギリスのエリザベス女王はフリー素材みたいな扱いになってるので、日本の皇室と英国王室はけっこう違うのかもしれない。知らんけど。

今月の俺ニュース

25年近く住んだ実家を出て上京した。

ぶっちゃけ実家にいたら山ほど貯金が貯まるんだけど、失うものも多いので東京の事故物件ワンルームで一人暮らしすることに決めた。

【書評】2022年9月発売のおすすめビジネス書3冊

この部屋から東京タワーは永遠に見えない

どんな本?

東京に上京した主人公たちの諦めを描いた短編集。

今月、東京に上京した俺にとってはドンピシャの本だった。

夢を見て東京に上京したのはいいものの、「なんか違う感」に苦しむ主人公たちの短編。

彼ら彼女たちが頼るのは、学歴や職歴などの錯覚資産ばかり。

夢破れた大勢の人たちの屍がマンションやアパートのワンルームにあふれている。それが若者の夢を食いつぶして肥大化する東京の本当の姿。

この短編集の登場人物は、そろいもそろって30歳ばかりだ。


やっぱり30歳になると人生の先が見えてきて、自分がやってきたことと今の状況の答え合わせができる年齢なんだと思う。

ちなみに俺が引っ越した東京の事故物件からは、東京タワーは全く見えません。

ぼっちボート【潜入中】
奈良から上京して東京の事故物件に住むまでの流れ【23区内で家賃3万円代】 | ぼっちボート【潜入中】 25年近く住んだ実家を出て、東京に一人暮らしをする。 そう決めたのはいいものの、東京の一人暮らしはやはり田舎の実家で暮らすよりはるかに生活費が高くなる。 そう思って...

ファスト教養

どんな本?

教養系インフルエンサーをバカにする本。

この本、実は教養系インフルエンサーたちへの悪口本だ。

  • ひろゆき
    ➡︎賠償金払えよ

  • 堀江貴文
    ➡︎もっと教養ある本を読め

  • DaiGo
    ➡︎ホームレスをバカにするな

  • 勝間和代
    ➡︎こいつ、自分の話しかしないな

  • 中田敦彦
    ➡︎中田敦彦のYouTube大学の動画は間違いが多すぎるから、ちゃんとファクトチェックしろ

「最近の教養はケシカラン」的なお説教本だから、ちょっと暑苦しくはあるんだけど、悪口が鋭くて読んでて楽しかった。

悪口が好きな人は絶対に楽しめる本。


本書の著者は、マクドナルドのファストフードのように、手軽に食べられるかわりに健康にはよくない教養を「ファスト教養」と呼んでいる。

「すぐに役に立つ知識は、すぐに役に立たなくなる」というのは、俺も同感。

本書は、最終的に、

ファスト教養をのぞく時、ファスト教養もまたこちらをのぞいているのだ。

『ファスト教養』より

━━というニーチェもびっくりなアクロバティックな結論に着地するので、ぜひ読んでほしい。


メガバンク銀行員ぐだぐだ日記

どんな本?

現役銀行員が書いた銀行員のお仕事の暴露本。

著者はM銀行の現役行員らしいんだけど、システム障害のことが書かれているのでほぼ間違いなくみずほ銀行のことだろう。

著者がみずほ銀行に現在も勤めてるとなると、著者の特定はかんたんそうだけど、大丈夫なのか。



こんな本を書いたら、それこそみずほ銀行の服務規律違反でクビになりそうな気もするんだけど……。

2021年2月に起こったみずほ銀行の大規模なシステム障害は、

  • 2月は日数が少ない上に、月末日が銀行休業日で処理が途中の取引が多かった。

  • そこにペーパーレス化(紙の通帳廃止)移行のための特別なシステムが割り込んだことでパンクした。

━━これが原因で起こったらしい。


システム障害が起こるとATMが使えなくなるから、銀行員が対面で客の怒り狂う客の相手をするしかないわけで、そのへんの内容が読んでて胃が痛くなるくらいシビアな内容だった。

俺がおもしろかったのは、3.11の大震災の時の銀行の対応。

大地震で銀行システムが使えなくなり、特例として被災者に10万円の引き出しを認めた。

でも、システムが動いてないせいで客の預金残高を確認することができず、本来は預金残高に10万円が入っていない客たちにも信じて10万円を渡してしまっていた事件。

2011年3月期の決算発表で、M(たぶんみずほ)フィナンシャルグループでは4億円の未回収が生じていることが明らかになった。

『メガバンク銀行員ぐだぐだ日記』より

大震災直後だから仕方なかったとはいえ、客を信じたせいで多額のお金が未回収のままになったらしい。
(どれくらい回収できたのかは不明)

仮想通貨などの登場によって、「銀行は近いうちになくなる」と言われているけど、銀行員の仕事はネタにあふれてる。

ちなみに、M銀行(たぶんみずほ銀行)に勤める著者がいちばんおすすめするお詫びの品は、「とらやの羊羹」だそう。

俺もこの先の人生で取引先に謝罪する時があったら、「とらやの羊羹」を持って謝りに行こう。

Kindle本を出版しました

Kindle本発売中

半導体メーカーに潜入して3ヶ月のアメリカ出張に行った時の暴露話を書きました。

・海外出張に興味のある人
・英語に興味のある人
・半導体工場で働いてみたい人

こんな人は読むと役に立つはずです。

タロン
・1996年生まれ
・気に入った本を紹介します
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