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【書評】2023年2月発売のおすすめビジネス書3冊

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今月の時事ニュース

前月でも紹介したけど、ChatGPTの勢いがすごい。

「会社への報告書を書いて」と入力すれば、かなりそれっぽいフォーマットを生成してくれる。

そのへんの日本人よりちゃんとした文章だ。

しかもこれ、何度も生成することができるので、生成するたびに微妙に異なる文章が生成される。

なので、コピペチェッカーも使えない。
(ただし、ChatGPTで生成された文章かどうかを見抜くツールも登場しているらしい➡︎参考リンク


俺も毎月会社に月次報告書を提出しているんだけど、来月からChatGPTで作った文章を送付しようと思う。

報告書なんて形ばかりのブルシット・ジョブだから別に本気で書く必要なんかない。
それなら、ChatGPTに報告書の作成はまかせてしまえばいい。

ChatGPTはマジで人間の職業が減るんじゃないかレベルの大発明だと思うんだけど、恐れて遠ざけるより使いこなさないといけない。

辞書持ち込みOKの試験があるのと同じように、ChatGPTを使ってでもよりより正解を出せるように訓練が必要だと思う。


ChatGPTも辞書と同じツールなので、使いこなせばいいだけだ。
みんなも恐れるんじゃなくて、使いこなそうぜ。

今月の俺ニュース

土日にコンスタントにYouTube動画をあげている。

YouTubeチャンネルを収益化するためには2つの条件がある。

  • ①公開動画の総再生時間が、直近12カ月間で4,000時間以上ある

  • ②チャンネル登録者数が1,000人以上いる

このうち①はわりと簡単に達成できたんだけど、②チャンネル登録者1000人のハードルは高い。

チャンネル登録者1000人まではまだまだ遠い。

やはり、収益化するにはチャンネル登録者が鬼門だ。


みんな動画はダラダラ見るから再生時間は稼げるけど、わざわざチャンネル登録する人は少ないんだと思う。

対策としては、

動画の最後で「チャンネル登録お願いします!」とお願いすること。

YouTubeの視聴者はみんな仕事や人生に疲れているので、こっちから背中を押さないとクリックさえするのもめんどくさがる。


「人々が強制的にではなく、よりよい選択を自発的に取れるようにする方法」と言われるナッジ理論である(たぶん違う)。

【書評】2023年2月発売のおすすめビジネス書3冊

エンタメ小説家の失敗学〜「売れなければ終わり」の修羅の道〜

新人賞への応募を始めてからデビューするまで13年かかった著者による、反省本。


これはほんとにおもしろかった。他人の失敗談ほど面白いものはない。

おもしろかった反省ポイントは以下の通り。

  • 「編集者受け」を盲信してはならない。
    ➡︎編集者は読書のプロ。彼らは本へのこだわりが強すぎるので、彼らの感想は当てにならない。
    素人の読者までを取り込んで初めてベストセラーになるのだから。

  • 最初の数作は一貫したジャンルの小説を書くべき。
    ➡︎最初の数作はその作家の「作家像」を形成する。
    書く小説のジャンルがバラバラだと、ファンがつかない。

昔、小説家を目指していた俺からしても納得の反省ばかりだ。

著者のリアルな心の声が漏れまくっている本なので、かなりおすすめ。
例えば以下。

うまくいっている――すなわち、 小説が売れているか、売れるかもしれないという期待を出版社側に抱かせることができているかぎり、担当編集者というのは、作家にとって実に頼りになる相棒でありうる。

しかし、その前提が崩れるなり、彼らは驚くほど素早く、「逃げる側」に回る。

そのことは、小説家を目指す以上、知っておいたほうがいい。

『エンタメ小説家の失敗学』より

元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者

国税専門官として多くの富裕層に接してきた著者による裏ネタがてんこ盛りで、これはおもしろかった。


おもしろかったのは以下の通り。

  • 富裕層の家にはモノが少ない。


  • 日本の富裕層はそもそも自由に使えるお金が少ないため、質素な生活を送っている人が多い。
    ➡︎日本の富裕層の多くは、預金や株式など の金融資産より、土地などの不動産を多くもつ資産家だから。


  • 生命保険の金額は遺留分の計算には基本的に入らない。
    ➡︎ つまり、生命保険を使えば「より多くの現金を渡したい」と思う家族にきちんとお金を渡せるようになる。



  • 富裕層が寄付をするのは「節税に役立つ」から。
    ➡︎たとえば相続財産を国や地方自治体などに寄付した場合、相続税だけでなく、所得税や住民税の節税効果を得られる。


  • 富裕層の多くが多数の金融機関で口座を持っている。
    ➡︎ほぼ1000万円ずつを複数の金融機関に分けて預金している富裕層が多く、明らかにペイオフを意識している。

税の番人である国税専門官の話、おもしろすぎる。

相続税の申告漏れや脱税を指摘したとき、とくに激しい抵抗を見せたのが、専業主婦などの収入のない相続人だったっていう話もさもありなんだった。

国税専門官は税金を取る仕事だからどこに行っても嫌われるらしいけど……。


英語と中国語 10年後の勝者は 

英語は11億3200万人の話者がいるらしい。
そのうち、ネイティブスピーカーは3億7900万人。
そのうち非ネイティブスピーカーはネイティブの2倍近い、約7億5300万人らしい。

意外と英語はネイティブで学んでいる人の比率が少なく、多くの人は第二言語として英語を学んでいる。

それに対して中国語は中国本土を中心に11億1700万人の話者がいる。
しかもネイティブが圧倒的に多く、9億人を超えている。

つまり、ネイティブスピーカーの数で言うと、英語よりも中国語の方が勝っているんだ。

孤立言語である日本語だけど、腐っても1億人いるのでマーケットとしてはそこそこデカい。

でもこの先、日本語のネイティブスピーカーは少子高齢化のせいでどんどん減っていくはず。


となると、日本は世界でバカウケしているアニメをソフトパワーとして外交のカードに使うのがいい。

ソフトパワーとは、アメリカの著名な国際政治学者ジョセフ・ナイが提唱した有名な用語だ。

軍事力や経済力などの対外的な強制力によらず、その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力を広めることにより、発言力を獲得し、国として認知を受けることを意味する。

英語と中国語 10年後の勝者は 』より

日本語のネイティブスピーカーが増えなくても、日本のアニメを好きになって第二言語として日本語を使う話者を世界中に増やす。

これが日本に残されたソフトパワー・アニメ戦略だ。

「アニメなんてオタクの趣味でしょ」なんて言ってる場合じゃない。

アニメはもはや貴重な外交カードなんだ。

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