今月の時事ニュース
日本人2人目のノーベル文学賞を受賞した大江健三郎が亡くなった。
大江健三郎の文章はすごく読みにくいんだけど、パソコンのキーボードをカタカタ叩いても絶対に書けないタイプの文章なんだよな。
たぶん、インターネット以降は大江健三郎みたいな文章は生まれてこなさそう。
とりあえず大江健三郎初心者は短編の『死者の奢り』を読んで、読みにくいけどなんかすごい感を味わってほしい。
今月の俺ニュース
ネットワークエンジニアになって初の夜勤にチャレンジした。
ぶっちゃけ超眠かったんだけど、4時間の仮眠をとれたのでなんとかやっていけそうではある。
でもなー、健康寿命ゴリゴリ削ってる感じあるからなー、何年も続けるのはきつそうだなー。
動画大全
テキストよりも動画の時代だ!ということで、動画の伸ばし方を解説している本。
たしかに、日本語のブログが世界で読まれることはほぼないけど、日本語の動画が世界でバズることはある。
マーケットはテキストよりも動画の方がでかい。
初めて知ったんだけど、「Junya.じゅんや」という日本人がやってるチャンネルは、なんとヒカキンやはじめしゃちょーよりもチャンネル登録者が多い(2023/04/29時点で 2360万人)。
動画の内容は日本語は使わず、世界にもウケるようなノンバーバルなもので、言葉の壁を乗り越えてる。
世界にウケる動画を作るには、マイナー言語である日本語を使わないようにしないといけない。
━━という悲しいハック方法を知れる本だった。
再読だけが創造的な読書術である
タイトルに惹かれて買ったけど、意外とイマイチだった本。
これはライブ配信でリアルタイム読書したので、その時にnotionにメモった内容を転記するだけで許してくれ。
- ミヒャエル・エンデ『モモ』 「時間貯蓄銀行」が登場して、町の住人から「あなたの時間を売れば、時間に利息がついて時間が増えて返ってきますよ」と時間を騙し取る ➡︎結果、住人はますます忙しくなるという現代人への皮肉 ➡︎自分の時間を売り渡さないことの大事さ
- ショーペンハウエル『読書について』 「読書とは他人の頭で考えること」として読書を批判
- コンテンツが多すぎると、現代人は時間泥棒に取り巻かれている。 ➡︎著者は「情報の濁流」と呼んでいる。
- 行動経済学者ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』
楽観主義の最大のメリットは、失敗してもくじけないことである。学術研究も失敗率が高く、楽観主義が成功に必須の分野ではないか
- 読書とマッチングアプリはどっちも楽観主義が大切 ➡︎マッチングアプリでも合わない相手に出会う ➡︎読書で自分に合わない本に出会う ➡︎コンテンツの多い現代ではとにかく数をこなして失敗して、次にトライするのが大事
- いい本に出会うにはたくさんの本を読むしかない ➡︎ただし、1冊の本に時間をかけすぎることはできない ➡︎本の「読み捨て」が大事
- 紙の本はなんか偉そう
- ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』 ➡︎最初に挫折するのは仕方ない ➡︎再読する前に、文化史やテーマ史などの隣接分野に関する本を読んでおいてから再読するといいよ
うんこ文学 漏らす悲しみを知っている人のための17の物語
ものすごく臭い本だった。
うんこを漏らした短編小説などが集められたアンソロジーで、おもしろかったのは以下の通り。
- 尾辻克彦
小学生の頃、トイレでうんこすると馬鹿にされる風潮があったので、大人になっても駅でトイレするのはなんか罪悪感あるな〜ということで便意を我慢しながら帰宅するサラリーマン。
➡︎結果、帰り道で脱糞。
➡︎いやいや、小学生の頃のうんこ我慢する癖がサラリーマンになっても抜け切ってないんかい! - 山田風太郎
「一日一便、人類はみな糞友。」
➡︎ふんともってなんだ、てかなんて読むのが正解なんだ。 - 山田ルイ53世
うんこを漏らしたけど洗ったから大丈だと思ってたら、教室で匂いバレした。
➡︎ガリ勉キャラでいじれるキャラじゃなかったため、誰もつっこめず、恥ずかしすぎて6年の引きこもり生活へ突入。
━━などなど、うんこをテーマにした短編がてんこ盛り(臭い)。
特に筒井康隆の『コレラ』という短編にある脱糞の描写はすごい。
「SPPPPPPPSSPSPPSSSS!」じゃないのよ。
なんか俺も小さい頃に父親に連れて行かれたディズニーランドで大便漏らして父親にパンツ替えてもらったの思い出したわ。
— タロン@ぼっちボート (@shin_taron) April 30, 2023
いかん、この本、恥ずかしすぎて忘れてた脱糞の思い出を思い出させてくるぞ、みんな気をつけろ。https://t.co/d9ObxuMiOW
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