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2022年読んでよかった本10冊

超短いおすすめ短編3つを紹介する【たった4ページ】

忙しいあなたにこそ、おすすめしたい短編が3つあります。
 
どれも4ページくらいの長さですからね。
 
トイレに行くよりも早く読めます。
 
どの短編もめちゃ短いのに、あなたの人生観を変えるくらいのインパクトがありますよ。
 
 
ぜひ、仕事の合間やご飯の合間にでもお読みください。

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4ページで人生観が変わる短編3選

では、さっそく紹介していきましょう。

①村上春樹『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』

(『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』は、この短編集に収録されています)
 
あの村上春樹が、最高の短編を書いています。
 
いきなり長すぎるタイトルで恐縮ですが、心配なさらずに。
 
とても短い短編です。
 
 
ボーイミーツガールの物語なのですが、

恋愛小説の本質みたいなものです。

世にあるすべての恋愛小説は、この短編のマネごとです。
 
100%の恋愛とはなにか?
75%の恋愛とはなにか?
 
 
今、あなたは何%の恋愛をしているでしょうか。
 
この作品の主人公たちは、100%の恋愛ができたのか。
 
ちょっと歳をとってから読むと、グッとくること間違いなしの恋愛小説の傑作です。
 

②筒井康隆『到着』

(『到着』はこの短編集に収録されています)
 
筒井康隆はSF作家ですが、宇宙をテーマにしたたった2ページの短編で、僕たちの人生観をひっくり返すことに成功しました。
 
 
これはすごいですよ。

地球だけでなく、宇宙の見方が変わります。

 
実は僕、これを最初に読んだとき意味がよく分からなかったんですよね。
 
しかし、読み返してみると、「はっ! そういうことか!」と、脳みそに衝撃を受けました。
 
 
電子書籍などでサクッと読んでみてほしいです。
 
僕は、世界一短く、そして世界一インパクトのある短編だと思っています。
 

③太宰治『待つ』

(『待つ』はこの短編集に収録されています)
 
『人間失格』で有名な太宰治の隠れた傑作短編です。
 
 
とある女の子が駅で誰かを「待つ」。
 
──という、ただそれだけの短編なのですが、これは現代にもそのまま通じるストーリーでびっくりしました。
 
ラスト一文の衝撃もすごい。
 
 
太宰治はいきなり読者に「あなたはどう思う?」みたいな文章を書いて、読者をびっくりさせるのがうまい作家です。
 
この短編のラストも、完全に読者へ向けた一文です。

太宰治は女性心理を描くのが得意な作家です。

 
この短編でも女性のこまかな感情が揺れていて、「うまいなあ」と思います。(僕は男ですけど)
 

おわりに

ネタバレしないように紹介したので、かなり短くなってしまいました。笑
 
短編のいいところって、やっぱり、

短いから何回でも読み返せることです。

 
仕事でクタクタになって帰った時に、『カラマーゾフの兄弟』全4巻とか、まあ読めないですよね。
 
 
しかし、たった4ページくらいの短編なら……読めます。
 
 
以上! 仕事で忙しいあなたにも、ぜひおすすめしたい短編3つでした!
 
読んでくださってありがとうございました。
 
 
読者さんへ
ちなみに、今回ご紹介したとても短い短編のことを、「ショート・ショート」と呼ぶことがあります。
 
もし、「短い短編をもっとたくさん読んでみたい」と思ったあなたに、おすすめのショート・ショート本を紹介しておきます。

 
ショート・ショートの神様、星新一の本です。
 
やっぱり、『ボッコちゃん』がいちばん有名ですね。

 
 
今回も紹介したSF作家、筒井康隆のショート・ショート本です。
 
吉本新喜劇的なおもしろさのショート・ショートがたくさんのってます。

 

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