「あれ、この景色、さっきも見たよな?」
はい、そう思ったあなたは、すでに無限ループの世界に入りこんでいます。
どこまで行っても、さっきと同じ景色が続く世界から逃れられるのか……。
今回は、無限ループ系の映画を紹介します。
5位『トライアングル』
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一言あらすじ
豪華客船で、覆面の殺人鬼にループして追われる話。
みどころ
ひっそりと静まりかえった豪華客船が、何度も殺人鬼に追いかけられます。
主人公の女性は何度も何度も無限ループの中で殺されることになる。追ってくる殺人鬼はいったい誰なのか?
低予算ながらも、完成度の高いループ映画です。
タイトルのトライアングル(三角形)は、無限ループを意味してますね。
4位『Loop/時に囚われた男』
一言あらすじ
恋人の妊娠が発覚してから、無限ループに巻き込まれてしまう主人公。何度繰り返しても、自分か彼女が殺されてしまう。
みどころ
おもしろいのは、無限ループの中で、過去の自分と現在の自分が鉢合わせしてしまうところ。
過去と現在の自分がばったり出くわしてしまうと、タイムパラドックスが起こりそうですが、この映画では特にそんなことはない。
それと、彼女が主人公の手にペンで∞マークを書くんですよ。それがもしかしたら、無限ループの原因かも?
ヒロインが「遅刻しちゃうー」って感じで走ってきて(アニメでよくあるやつ)主人公の男に街角でぶつかるのが何回も繰り返されるシーンがあるのですが、そこがちょっとおもしろい。
最初と最後のシーンはつながっているので、見落とさないように!
3位『トランスワールド』
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一言あらすじ
強盗の常習犯である女が、店員に金庫を開けさせると、意識が途絶えて別の空間へ。
森の中の山小屋で集まった数人の人間。なぜか、まっすぐに歩いてもすぐに元いた山小屋へ戻ってきてしまう。
みどころ
さっきの画像が状況を分かりやすく示してますね。
このランキングの中でも最も低予算の映画です。
最後あたりで爆発シーンがあるのですが、その爆発のあまりの安っぽさは、ある意味みどころの一つ。
予算がたりなかったんやね……。
といっても映画の構成はうまい。低予算でもおもしろい映画が作れるという証明になる映画がまたひとつ生まれました。
伏線が巧妙に張り巡らされているので注意!
みんなの着ている服は? 乗っている車は? 会話に違和感がないか?
よく見てほしいのは、冒頭に出てくるおじさん店員の読んでいる本のタイトルです。
その本のタイトルが、この映画を一言で示しているので、見落とさないように。
2位『恋はデジャ・ブ』
一言あらすじ
みどころ
何をしても2月2日に戻るのをいいことに、主人公は勝手放題に好きなことをします。そのへんのドタバタぶりがおもしろい。
しかし、最初のうちは楽しかったものの、次第に気分が沈んでいく主人公。
ループが嫌になり、ついに自殺をしてしまうが、それでも翌朝になると2月2日に無傷で戻っている。
死という最後の逃げ道さえ許されない無限ループ。
ホラー映画ではないけど、これってめっちゃ怖いよね。
死なずに同じ日を生き続けないといけない。
映画評論家の町山智浩は、
「ニーチェの永劫回帰思想をたったの100分で表現しきっていると言ってもよいのではないだろうか」
──と、この映画を評価しました。
意外なことですが、無限ループというのはかなり哲学的なテーマでもあるんですね。
1位『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
一言あらすじ
戦争中に無限ループに閉じ込められたヘタレ男(トムクルーズ)の話。
みどころ
あのトム・クルーズが、ヘタレ男として戦争に放り込まれるのがおもしろい。
といってもヘタレなのは前半だけで、後半はいつものカッコいいトム・クルーズが見れます。
戦争中の無限ループということもあって、トム・クルーズは何千回と死にます。そのへんの編集がうまいので、見てて楽しいですよ。
個人的には、前半はトムクルーズがばんばん死ぬのが面白かったのですが、後半はなんか画面が暗くて分かりにくかったかな。
トム・クルーズは何度も死にますが、そのたびに経験値を蓄積していくので、どんどん強くなっていくところも見どころです。
まさに、残機がいっぱいあるスーパーマリオをプレイしている感じの映画。
ヘタレのトム・クルーズが見たい人にはおすすめ。
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