2005年出版のこの本では、youtubeやLINE、インスタグラムについてはまったくもって触れられていないところに時代の古さを感じます。
たった15年前の本でもかなり時代遅れになってしまうんですね……。
ただし、「学習の高速道路」という概念は、じゅうぶんに今でも通用するので、この点を中心に紹介します。
1.「学習の高速道路」とは?
「学習の高速道路」とは、将棋棋士の羽生善治さんが最初に言った言葉だそうです。
どういう意味かというと、
現代は、あらゆる分野のプロになるためのテクニックがネットに蓄積されており、それが「学習の高速道路」として整備されている。
ネット上の高速道路を走れば、わりと簡単にプロの一歩手前までいける
──ということ。
ブロガーを例にすると
わかりやすく、ブログの世界で例えてみましょう。
ブロガーの日本トップが誰かは分かりませんが、とりあえずマナブさんを例に出したいと思います。
(間違いなくマナブさんはトップレベルのブロガーです。)
マナブさんは「プロ」のブロガーです。
しかも彼は、自分がプロのブロガーにまで登りつめたテクニックの多くを無料公開しています。
彼が無料公開しているテクニックに沿って、根気強くやっていけば意外と簡単にセミプロのブロガーになれてしまうのです!
本当であれば、プロのブロガーになるには、いろいろと自分で試行錯誤して、時には道を大きく外れたりする失敗が必要なわけですが、
特に自分で道を開拓する必要はなく、マナブさんの公開しているテクニックを信じてコツコツやっていけばいいだけなのです。(受験勉強に似ているかも)
ネットの力ってすごい!
ただし、安全に走りきれるのはセミプロまで。
マナブさんも100%全てのテクニックを無料公開しているわけではありませんし、プロになるまでの高速道路をすべて整備してくれているわけではありません。
そこで困るのが、セミプロにまで到達したブロガーたち。
「あれ、俺はマナブさんの教科書通りにセミプロにまでやってきたけど、これから先は何も教科書がないし、高速道路も整備されていない。どうしたらいいんだ?」と途方にくれてしまうのです。
結果として、
──ということです。
図解で分かりやすく
以上のことを簡単に図解してみるとこんな感じです。
マナブさんが作ってくれた高速道路の上を、快適に走っている初心者ブロガーがたくさんいますね。
セミプロまではけっこう簡単に到達できます。
しかし、セミプロにまで来てみたものの、ここから先は高速道路がない!
このまま高速道路がプロにまで続いていると信じていた彼らは、ショックを受けます。
そんな彼らはその場で、右往左往。
大量のセミプロたちが大渋滞を起こしています。
ここから先は自分で道を開拓していく必要があるわけですが、それができずに消えていく人たちも多いんでしょうね。
2.セミプロでも稼げる
しかし、セミプロといっても、それで十分稼げてしまうかもしれません。
ブログだけでなく、他にもアフィリエイトやyoutubeなどの分野でもセミプロになれれば、それでいいのではないでしょうか?
それらの収入を合算すれば、十分食っていけるはずですからね。
(当然、youtubeにはyoutubeの先駆者たちが作った高速道路があるはずです。)
今の時代で「とりあえず」食っていきたいなら、自分でゼロから道を開拓するのではなく、先駆者たちが作ってくれた高速道路をただ走ればいいのです。
しかも、そのネット上の高速道路は無料で使えることがほとんどです。
一部有料であったとしても、情報は基本的に薄利多売ですから、それほど高い値段にはなりません。 (やたら高い情報は詐欺です。)
間違いなくゼロから道を開拓するよりは、安くなりますよね。
学習の高速道路のおかげで、かなりリスクが減っています!
3.あらゆる分野に学習の高速道路がある
ブロガーの世界の中には、マナブさんが作った高速道路以外にもたくさんの高速道路があります。
どの高速道路を選ぶかは、あなたの責任で選ぶ必要がありますが、よほど間違えなければセミプロにまでは到達できるはずです。
しかも、これはブログ以外の分野でも同じことです。
ジャンルごとに無数の高速道路があります。
youtubeにはヒカキンが作った高速道路がありますし、将棋の世界なら羽生さんが作った高速道路があります。
その高速道路はインターネット上にあり、誰でもいつでもどこからでも無料でアクセスできます。
なんとすごい時代でしょう。
4.いくつかの高速道路を同時並行的に走ろう
ただし、たった1つの高速道路を走り続けるのはリスキーです。
分野によっては、セミプロになっても案外稼げないかもしれませんしね。
やはり、リスクを避けたいのであれば、
ブログ、アフィリエイト、youtube、物販、ライター、プログラミング……などなど。
自分に合う分野の高速道路をいくつか同時に走り、複数の分野のセミプロになって稼ぐのがもっとも安全な生き方ではないかと思います。
これなら、仮にどれか1つの分野が稼げなくなっても、すぐにその変化に対応できます。
今の時代、「変化に対応できる」というのは、最強のスキルですからね。
個人にとっては最強の時代とも言えますね!
ちなみに、まだ高速道路が作られていないジャンルを探すのは、至難の業です。
それは、Appleのスティーブ・ジョブズのような天才にしかできません。
【まとめ】僕はどうしよう?
偉そうなことを言ってきましたが、僕自身、自分が走るべき高速道路を見つけられていません。
このブログはこれからも続けるつもりですが、どうなるか分かりません。
僕が走ったことのある高速道路は、ブログ・アフィリエイト・youtubeなどですが、
いずれもセミプロにすら達しておらず、まだまだ稼げていません。
さて、このまま今の高速道路を走り続けるべきか、別の高速道路も探すべきか……。
現代って悩むこと多すぎません?
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