みなさん、もう『「繊細さん」の本』は読みましたか?
こちらの本、僕にもけっこう当てはまっていたので、おもしろかったです。
人に共感しすぎて疲れる……。
映画やドラマですぐにもらい泣きしてしまって、こっちが疲れる……。
──こんな人は、「繊細さん」かもしれませんので、ぜひ読んでみては?
その点はご注意を。
1.HSPとは?
HSPとは、
Highly Sensitive Person
ハイリー・センシティブ・パーソン
──つまり、「生まれつき非常に感受性が強く、敏感な気質をもった人」という意味です。
本書では、HSPの人を「繊細さん」という優しい呼称に言い換えています。
多かれ少なかれ、多くの人が当てはまるんじゃないですかね?
僕も10代の頃は、小説を読んでいたり、映画を見たりしていると、すぐに泣いてましたからね。
こういう人は、HSPに近い性質を持っているのかもしれませんね。
あくまで、「そういう性質だよ」ということなので、良い悪いの話ではありません。
世間と他人の目を気にするような国民性の中で育ってきた日本人には、HSPの人が多い気がしますね……。
あと、女性のほうが共感能力に優れている気がするので、女性のほうがHSPの人が多そう。
2.HSPだとなにが困るのか?
HSPだと何が困るかというと、
本書によると、HSPの人は、他人から受けた相談事に感情移入するあまり、その本人よりも悩んでしまうそうです。
僕も海外に一人旅に行った時は、なにもかもが日本と違いすぎて疲れてしまい、2、3日の間、宿に引きこもってしまった経験があります。
僕の場合は、わりと鈍感なところがあるのでそれほど重度のHSPではないと思います。
ただ、繊細さんの中には、太陽がまぶしいだけで疲れてしまったり、テレビで人が怒っているシーンを見るだけで落ち込んでしまったりするそうです。
やはり、HSPは日常生活にもいろいろ支障がありそうですね……。
あと、繊細さんは、医者や先生など、人を直接助ける職業につくと、「共感疲れ」を起こして過労になりやすいです。
職業選択の際に、HSPを考慮に入れる人は少ないと思いますが、しっかり考えておいたほうがよさそうです。
特に医者なんか、一人一人の患者の苦しみに共感してたら、えらいことになりますからね。ある程度、鈍感さも必要ってことでしょうか。
HSPのケア方法
今から大事なことを書きます。
本書によると、HSPのケア方法は、
──というものです。
たとえば、
①電気を消して部屋を暗くする。
②カーテンを完全に閉め切って、太陽光が入らないようにする。
③アイマスクをする。
④目の悪い人は、あえて裸眼のままでいる。
──いや、やりすぎでしょ、と思うかもですが、HSPの人はこれくらいしないと、体力が回復しないのです。
もし、恋人が繊細さんだったら、優しい言葉をかけてそっとしておいてあげましょう。
僕は、特に④の方法がいいと思いました。
繊細さんは、街に出ると、無意識にすれ違う人の情報をたくさん受け取ってしまうそうです。
「さっきの人は急いでたな。イヤホンがカバンからはみ出してた。イヤホンといえば、さっきすれ違った人もイヤホンのコードは白。やっぱりメーカー純正品は白が多いんだな……。」
──というように、連想ゲームが勝手に始まってしまい、脳が休まらずに疲れるというわけです。
該当のページを載せておきます。詳しく読みたい人はどうぞ。
繊細さんは、できるだけメガネやコンタクトを外して、裸眼で過ごすのがいいですよ。
視力の悪い人なら、視界がぼんやりするので、外界からの情報量をグッと制限できて、脳が休まります。
もう一つ、繊細さんのケア方法として、
──という方法があります。
つまり、相手から説教されたり、イヤミを言われたりしても、「ヘェ〜、こんなことで怒る人もいるんだな〜。世界は広いなあ〜」と、自分を遠くから客観的に見ればいいのです。
他人が怒っていても、いちいちこっちが疲れていては損です。
怒っている人がいたら、TV画面の向こうで起こっている他人事だと思うようにすれば、世渡り上手になれますよ。
【まとめ】繊細さんは、世渡り上手になろう
繊細さんって、やっぱり世渡りがたいへんですよね。
僕も10代のころはけっこう繊細さんでしたが、社会人になって営業の仕事などもやっていたので、かなり鈍感になって世渡り上手になった気がします。
まあ、荒れ狂う社会を渡っていくには、
繊細さんは、他人なんて全員TVの向こうにいるどうでもいい人だと思っちゃえばいいのです。
ぜひ、この本、読んでみてください。繊細さんはこの本を読んで、少し「鈍感さん」になりましょう!
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