「日本人はプレゼンが苦手だ。」
そんな声が、あちこちから聞こえてきそうです。
しかし、
日本人もプレゼンが得意になれる。
──と言い続けている人がいます。
それが、ガー・レイノルズです。
彼は、日本在住歴20年以上の日本オタクだそうです。
──という、彼独自のプレゼンテーション法は、世界で評価されています。
プレゼンテーションは、人生で必ず直面するはず。
✅取引先や上司へのプレゼン
✅面接でのプレゼン
プレゼンテーションというのは、「限られた時間でいかに分かりやすく伝えるか」という技術ですから、他にもいくらでも応用が効きます。
ガー・レイノルズのおすすめ本を、思い切って2冊に厳選しましたので、紹介します。
1.ガー・レイノルズの本を読んで、僕はこう変わった
実は、僕もプレゼンは昔から苦手でした。
人前で話すのも苦手でしたが、なによりも自分の主張をスライドにまとめる作業が苦手だったのです。
これは、昔、学生のころに僕が作ったスライドです。
一枚のスライドに情報を詰めこみすぎで、読みにくいスライドですね……。
しかし
ガー・レイノルズの本にある「一枚のスライドには一つの要素で十分」という原則をふまえて、作り直すと……。
こんなにシンプルになりました。
どう考えても、こっちの方が見やすいですし、聞き手の印象にも残ります。
「文字が少なすぎる」と思うかもしれませんが、残りの言いたいことは口頭で言えばいいのです。
スライドは文書ではないのだから、文字を詰めこむべきではない。
──と、ガー・レイノルズも、言っています。
日本人は心配性なせいか、一枚のスライドにたくさんの文字を詰め込んでしまいがちですが、文字が詰まったスライドは恐ろしく読みにくいです。
僕はこのテクニックを、ブログやYouTubeのサムネイルにも応用しています。
2.ガー・レイノルズの絶対読むべき本2選
では、ガー・レイノルズの絶対必読のおすすめ本を2冊に厳選して紹介します。
①プレゼンテーションZEN
世界20か国以上で発売され、ベストセラーになった彼の代表作です。
彼の本はすべて読みましたが、やはりこの本がいちばん完成度が高い!
実は、この本にはカラクリがあって、
読者はただページをめくっていくだけでプロのプレゼンテーションを体感できるという、今までにない体験型のプレゼン本なのです。
プレゼンについて学びたい人は、まずは問答無用で読むべき本です。
くわしいレビューは長くなるので、こちらに書いています。
ふつうに人生変わるレベルの本ですよ。
②プレゼンテーションZEN デザイン
これは、さっき紹介したプレゼンテーションZENの続編で、プレゼンテーションのデザインに特化した内容になっています。
聞き手の印象に残るスライドのデザインを、具体的に解説している良書です。
たとえば、
など、実例入りの具体的な解説で、見やすいデザインのスライドを紹介しています。
特にすごいのが、このデザインです。
僕はこのデザイン法を、映画『シンドラーのリスト』になぞらえて、勝手に「シンドラー効果」と呼んでいます。
知っていますか? スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』の名シーンを。
実はこの映画は全編白黒なのですが、あるシーンだけ真っ赤なカラーつきの少女が登場するのです。
僕は初めてこのシーンを見たとき、ほんとうにビックリしましたね。
聞き手を飽きさせないためには、こういうテクニックをプレゼンの中で使うのが大事ですね。
他にも、色ごとに聴衆の受ける印象はどう違うか、についても解説してあります。
他にも、
・プレゼンをしている間、照明は消すべきか
・文字のフォントは何がいちばん見やすいか
・jpg画像とpng画像のどっちを使うべきか
━━などなど、プレゼンのデザインを解説した本としては、かなりの網羅性なので、これも必読書です。
3.ガー・レイノルズの他のおすすめ本3選
おそらく、さっき紹介した2冊を読んだ人の中には「これはすごい! もっとガー・レイノルズの本を読みたい」という中毒者が出てくると思いますので、
その他のおすすめ本も3冊だけ紹介しておきます。
③裸のプレゼンター
なぜ急に「裸」と思うでしょ?
実はこれ、服を脱いで温泉に浸かるという、「裸の付き合い」という日本の伝統に由来しています。
日本古来の「裸の付き合い」という考え方に、著者がインスピレーションを受けたそうです。
「とにかくシンプルに、飾らない姿でいようという裸のスタンスは、プレゼンテーションにも応用できる」
━━と、著者は言うのです。
本書でも、プレゼンテーションに関するアドバイスが満載です。
たとえば、
とか、
ゆっくり堂々とステージを移動しよう。
━━などの、プレゼンターとしてすべき振る舞いについても書かれています。
個人的に印象に残ったのは、
一人の顔を見つめれば、近くにいる人々も自分が見られているように感じるものだ。
──というテクニックですね。
実はこの方法、プロの歌手がコンサートホールでライブをする時にも使われているそうです。
プレゼンの時は、なるべく聴衆の誰か一人に目を合わせるようにしましょう!
④世界最高のプレゼン教室
本書の冒頭では、日本オタクの著者の自己紹介が書かれています。
ジョブズのプレゼンを学ぶためにアップルで働くことになった経緯、なぜ日本文化に興味を持つことになったのか、などの話は興味深いです。
本書もプレゼンのアドバイスがてんこ盛りですが、特におもしろいのは、後半にのっているQ&Aのコーナー。
・「パワーポイントとキーノートのどちらを使うべきか?」
・「分からない質問をされた時にどう答えるべきか?」
・「フリー画像を使いまくってもよいか?」
──などの質問に、かなり直球で答えています。
ちなみに、「フリー画像を使いまくってもよいか?」との質問には、
フリー画像は他にも使っている人が多いので、聴衆に「またこの画像か」と思われてしまいがち。
しかも、いかにもフリー画像っぽい画像が多いので、差別化しにくい。
できれば自分で撮ったオンリーワンの写真を使うといい。
──と答えています。
僕もブログなどでは、フリー画像をよく使うのですが、たしかにそれだけだと他のブログと差別化できません。
なので、最近は自分で撮った写真を使うようになりました。
⑤シンプルプレゼン
本書も、プレゼンの手法が山ほど紹介されています。
印象的だったのは、
──というテクニックですね。
日本でも「腹八分目」と言われるように、満腹一歩手前のほうが、満足度は高くなります。
予定時間をオーバーするのは、絶対NGです!
またもう一つ、本書ではプレゼンで使うべきマイクについても紹介されています。
カラオケで使うようなハンドマイクは、片手がふさがってしまってボディランゲージがしにくくなるのでダメです。
TEDという、世界中のプレゼンターが集まる団体があるのですが、その動画を見てもほとんどのプレゼンターが、ハンドマイクではなく、ヘッドセットマイクを使っています。
あのビル・ゲイツももちろん、ヘッドセットマイクを使ってプレゼンしています。
ヘッドセットマイクには、
・マイクが常に同じ位置にあるので、声を拾ってくれやすい。
・両手が空くのでボディランゲージをしやすい。
・衣擦れの音(雑音)を拾いにくい。
──などのメリットがあります。
種類によってはかなり値段が高いですが、最高のプレゼンをするためには、マイクへの投資は不可欠でしょう。
おわりに
プレゼンテーション入門のために、まず読んでほしいのはまちがいなく、
・プレゼンテーションZEN デザイン
──この2冊です。
読みやすさ、情報量ともに申し分ないですし、明日から速攻で役に立ちます。
それから、
・YouTubeをやっている人
──これらの人も必読です。
なぜなら、ブログでもアイキャッチ画像を使いますし、youtubeでもサムネイル画像を使いますよね。
これらの本では、プレゼン技術だけでなくデザイン術も学べますから、伝わりやすい画像作りにダイレクトに役立ちます。
人の目を引きつける画像を作れるようになりますから、収益や視聴回数もグーンと上がるはずです。
長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!
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