1937年の刊行以来、世界で1億部突破の自己啓発本のキング。
それが『思考は現実化する』。
でもこの本、タイトルしか読む価値がない。
成功例しか教えてくれない
600ページもある分厚さなんだけど、ひたすら思考が現実化したエピソードが紹介されるばかり。
4時間くらいかけて600ページを読み終えても、ふーん「思考は現実化するんだな」という感想しか出てこない。
じゃあ、タイトルだけ読んで5秒で済ませた方がよかったやないか。
宝くじで3億円当てた人の例ばかり紹介されても、「俺も当たるんだ!」と思えるわけがない。
無理ゲー押し付けおじさん
一番ヤバかったのは本書で紹介されていたこのエピソード。
フォードは8個のシリンダーを組み込んでエンジンを制作しようと思い、技師に設計を依頼した。
ところが、フォードのアイディアをもとに設計図を描いた技師は、このシリンダーエンジンが理論的に不可能であるという結論を出した。「なんとしても完成させるのだ」
と、 命令した。
「しかし不可能なものは不可能です」
と技師は言う。
「とにかくやってみたまえ。たとえどれだけ時間がかかってもいいから、完成するまではこの仕事だけに打ち込むんだ!」
━━恐ろしや。
無理ゲーをプレイさせられた技師たちはかわいそうだけど、なんと技師たちはフォードの望み通りのエンジンを完成させてしまう。
さらに恐ろしいのは、技師たちの発明がフォードの手柄になっていること。
スポットライトを当てるべきなのは、フォードという無理ゲー押し付けおじさんよりも、試行錯誤してエンジンを完成させた技師たちだろうに。
読むべきはタイトルだけ
「思考は現実化する」というのは俺も正しいと思う。
日頃から思考していることには無意識にアンテナを張るし、関連情報も入手しやすくなって実現しやすくなるから。
でも、やっぱりこの本はタイトルしか読む価値がない。
まあ100年近く前の本だから、タイトルだけでも現代に通用するのはすごいのかもしれない。
タイトルだけ見て読んだことにできるお得な本なので、ぜひあなたもタイトルを読んでいってほしい。
中身を読む必要はない。
『思考は現実化する』っていう本、1937年出版の本で、精神論的なことしか書いてないから読んでも役に立たないのに売れ続けてる。
歴史のある本は内容スカスカでもありがたがられる。
話の内容スカスカでもありがたがって話を聞かないといけない高齢者と同じやんhttps://t.co/fuzwvTd7DG
— タロン@ガジェボート (@shin_taron) October 9, 2022
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