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2022年読んでよかった本10冊

【書評】2022年8月発売のおすすめビジネス書3冊

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今月の時事ニュース

京セラとKDDIを創業した京セラの稲盛和夫さんが死去した。

実は昔に入った会社の研修でやたらと稲盛和夫の本を読ませられたんだけど、当時ネットで稼ごうとしてた俺は稲盛和夫の本にインターネット関連の記載がぜんぜんないことに不満だった。

だから当時の俺は「稲盛和夫の本はクソ!」と思ってたんだけど、今読み返すとサラリーマンにも役立つ組織論的なことが書かれてすごいと思った。当時の俺の読書力がクソだった。

今月の俺ニュース

Apple Storeの面接を受けてみたんだけど、ふつうに落ちた。

詳しい内容はこちらで。

ぼっちボート
アップルストアの一次面接で落ちた体験談【採用基準や面接内容について暴露】 | ぼっちボート アップルストアのスタッフといえば、1,700円を超える高時給で知られている。     あのビッグテック企業のAppleの直営店舗だから、さぞかし待遇はいいんだろうと俺は思って...

【書評】2022年8月発売のおすすめビジネス書3冊

ストーリーが世界を滅ぼす

どんな本?

誰もが大好きなストーリーが実は、世界の分断を引き起こしていると主張する本。

ストーリーを嫌いな人はいないと思うけど、そのストーリーが実は世界をよくないものにしているのではないか。

本書に出てくる研究によれば、

共感は筋肉のようなもので、ストーリーの消費が多いほど共感力テストの点数が高くなるらしい。

「共感」というと、人間らしくていいことのように思いがちなんだけど、共感は「共感しやすい人」にしか発動されない。

たとえば、今年のウクライナへのロシア侵攻が良い例で、日本はウクライナの白人たちの悲劇をさかんにメディアで取り上げて共感している。

でも、これまでもアフリカでは多くの戦争が起こり、多くの人が死んでいたけど、日本では大したニュースになっていない。

日本人にとって、アフリカの黒人は共感しにくいからだろう。

「共感が実は世界の分断を招いている」というショッキングな事実は『反共感論』でも言われていることだ。

  • 物語には主人公の世界と悪役の世界が必要。
  •  
  • 悪役の側には共感しない。
  •  
  • ➡︎物語は、必然的に私たち(主人公の世界)と彼ら(敵側の世界)に分断する。

幼稚園で子供たちに読み聞かせをする先生は子供たちに共感をうながすけど、実はその共感が世界の分断を招いているというのは、ストーリーが大好きな俺には衝撃の事実だった。

とはいえ、人はストーリーなしには生きられないから、ストーリーと分断は必ずセットでついてくることになるんだろう。




この動画を見てほしい。

「ハイダーとジンメルのストップモーション映画」

ナレーションもないサイレント動画なんだけど、図形が動いているだけで人はさまざまストーリーをこの図形たちに投影してしまう。

  • 女性(丸)を救うために、男A(小さな三角形)が男B(大きな三角形)に挑む三角関係のストーリー。
  •  
  • 大きな三角形が家族を虐待する家庭内暴力のストーリー。
  •  
  • 大きな三角形(魔女)が、二人の子供を捕まえようとしているストーリー。

この動画を見た人は、動く図形にいろんなストーリーを投影する。ぜひあなたもこの動画を見て、自分がどんなストーリーを思い浮かべるか試してほしい。

論理的な文章はせいぜい数百年の歴史しかない情報伝達手段だけど、ストーリーはおそらく人類が誕生した頃からある。

だって、図形が動いてるだけで、そこに勝手にストーリーを投影してしまうくらいなんだから。

陰謀論という明らかに間違ったストーリーにハマってる人を、論理的に説得しても意味がない理由はここにある。

農協の闇

どんな本?

「パチンコと風俗以外はあらゆるサービスを提供している」と言われるJA(農協)の実態を暴く本。

実は俺の実家は農家だから、自宅の畑で栽培したコメをJAに売っている。

だから幼い頃からJAの存在は知ってたんだけど、まさかここまで問題の多い巨大組織だとは思ってなかったので、本書はインパクトがデカすぎた。

俺はてっきり農業だけを事業にしているのかと思ってたんだけど、実は農業はごく一部にすぎない。

JAは総合農協という名前の通り、その事業の幅は非常に広い。例えば量販店や託児所、介護施設、結婚式場、病院なども経営している。

いわゆる「何でも屋」である。

やっていないことといえば、パチンコと風俗くらいと揶揄されるほどだ。

『農協の闇』より

農協は日本中に昔から存在する巨大組織であるだけに、その実態は保守的で、問題だらけらしい。


本書で紹介されていたのは、むてきプラス年金共済「ライフロード」などの、保険商材を売るために、JA職員に過剰なノルマを押し付けている問題。

職員にはどう考えても達成できないノルマを課せられ、ノルマが達成できないと自爆営業するしかない。

「自爆営業」とは、ノルマを達成するために必要のない共済に職員自らが入ること。

あるいは知り合いに懇願して入ってもらい、その掛け金を肩代わりすることを指す。

職員は自爆を減らすために、顧客に不利益な商品でもすすめてしまう。

明らかに今の時代にそぐわないような営業手法で、体育会系の悪いところがぜんぶ詰まってる。

なんぜこんな全時代で古臭い営業手法がまかり通っているかというと、JAの上層部が老害だかららしい。

JAの上層部は経営の能力ではなく、その土地で顔が利く人がなることが多い。

彼らにできる事は金融事業で販売ノルマを設定して、その達成のために職員を追い立てることくらいである。

『農協の闇』より

経営に関しては無能なのに、顔が利くだけの老害が上層部に居座っているせいで、自爆営業が常態化しているらしい。

農協は高齢化社会の日本の縮図だ。

ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング

どんな本?

マーケティングに進化論(進化心理学)を応用した本。

タイトルでは「進化論」となってるけど、実際に本書で書かれているのは進化心理学に近い。

進化心理学といえば、

  • 原始時代から人間の遺伝子はほぼ変わってない。
  •  
  • だから、男が浮気をするのは自分の遺伝子を残す可能性を上げるため。
  •  
  • 女が男を見る目が厳しいのは、女は一生に数人しか子供を産めないから。

━━みたいに、人じゃなくて「ヒト」の観点から人間の行動を考える。


これをマーケティングに応用したのが本書。

進化心理学の話はおもしろかった。

たとえば、

  • 男は肉体的な浮気に嫉妬しやすい
  •  
  • 女は感情的な浮気に嫉妬しやすい

━━よく言われるこの男女差を進化心理学で説明すると、こうなる。

原始時代には避妊の技術などないので、性行為は高い確率で妊娠する。

そんな状況では、男は女の身体的な浮気の防止に気を遣う方が最適な戦略になる。

それに対して女は、女性は自らの腹を痛めて出産するので自分の子供だと疑いようがない。

なので女は、男の感情的な浮気に気を配った方が、自分の遺伝子が受け継がれる可能性が高まる。


この説明は男女の恋愛観を分ける説明として、おもしろかった。


でも、本書の後半からは急に本文が箇条書きになったり、「自分で書き込んでみよう!」みたいな訳の分からない表ばかり出てきたので残念。

おもしろいのは前半だけの本。

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半導体メーカーに潜入して3ヶ月のアメリカ出張に行った時の暴露話を書きました。

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タロン
・1996年生まれ
・気に入った本を紹介します
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