MENU
2022年読んでよかった本10冊

【書評】2021年7月発売のおすすめビジネス書3冊

タップできるもくじ

今月の時事ニュース

オリンピック開会式の音楽制作担当だったミュージシャンの小山田圭吾氏が辞任に追い込まれた。
 
 
どうやら、過去に障害を持つ同級生をひどくいじめていたらしく、それが批判を浴び、表舞台から追放された。
 
 
もちろんひどいことなんだけど、過去の学生時代の若気の至りまで掘り起こされて、現在の地位から追放されるのはどうなんだろう。
というか、学生時代までさかのぼれば、ひどいことをしたことがない人なんてほぼいないはずで、ほぼ全員が「すねに傷を持っている」はず。
 
 
他の有名人もきっと、「昔にやらかしたあのことが掘り起こされて批判されないだろうか……」と内心ビクビクしているに違いない。
 
 
一般人はすねに傷を持っていてもどうってことはないけど、有名人はそれを理由に追放されるとすると、有名税としては重すぎる気もするのだけど……。
 

今月の俺ニュース

ビジネスではリュックサックは失礼。

━━なんとなくそう思ってたんだけど、一度試しにリュックサックを背負って外回りの営業に行ってみたら、超快適だった。
 
 
トートバッグや手提げカバンよりも、明らかにリュックの方が利便性が高いから俺はリュックを使う。
ぼっちボート【潜入中】
外回りの営業でトートバッグやめてビジネスリュック背負ったら、一気に快適になった!【リュックは神】 | ... 最近、外回りの営業の仕事をやっているのですが、営業に持っていくバッグは何がいいかずっと迷っていました。     今まではずっとトートバッグを使ってきたのですが、トー...

「営業先にリュックは失礼だ!」とか言ってくる上司は知らん。
 
利便性を求めて何が悪いのか。

【書評】2021年7月発売のおすすめビジネス書3冊

①人生ミスっても自殺しないで、旅

 
なんと刺激的なタイトル。
発売された瞬間に読んでしまった。
 

人生ミスったら、自殺しなければならない。

そう信じて夢破れた男が、全財産40万円を持って出かけたヨーロッパひとり旅の旅行記。
 
 
大学卒業後、7年間ひたすら自宅にひきこもって小説を書いていた著者。
 
 
そんな彼が「死ぬ気で」ヨーロッパの一人旅に出発した。
そんな旅行記がおもしろくならないはずがない。
 
 
著者は、ウィトゲンシュタインという難解な哲学者を研究しているらしく、本書にも彼に影響を受けたらしい文章がたくさん出てくる。
(ちょっと読みにくいかもしれない)
 
 
ウィトゲンシュタインの名前を知らなくても、

語りえぬものについては、沈黙しなければならない。

──という彼の名言は聞いたことのある人が多いはず。
 
 
ただし、ウィトゲンシュタイン哲学は超難しいので、下手に手を出さない方がいい。
 

 
もちろん、本書では「沈黙」することなく、著者が死ぬ覚悟で行ったヨーロッパ一人旅が雄弁に語られているので、安心して読もう。
 
 


 

②無理ゲー社会

 
超少子高齢社会・何兆円もの借金を抱えた日本政府・いまだ高度経済成長期の夢を捨てきれないオヤジたち・自分だけが逃げ切ればいいと思って若者に負債を負わせる高齢政治家たち。
 
 
こんなセーブデータを途中からプレイさせられている俺たち若者の人生ゲームは、完全に「無理ゲー」じゃないか。
 
 
本書は、そんな若者にとっては無理ゲーな日本を分析している。
学校で習ったルールを守っているだけでは、無理ゲーを攻略することはできない。
 
 
だから、逮捕されないレベルでチートを使うしかないのが若者から見た現代日本なのかもしれない。
 
 


 

あわせて読みたい
【難易度別に紹介】橘玲おすすめ本ランキング 橘玲さんは、本名も素顔も公開されていない覆面作家です。     なんとなく怪しげな雰囲気なのですが、彼の著作の説得力はすごいです。     細かい...

 

③プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

 
今って、できあがった商品に大して差がないと感じることが多くないですか?
 
 
たとえば、ユニクロのようなファストファッションでも有名ブランドでも、服としての質はあまり変わらない。
 

だから、俺はいつもユニクロで服を買う。

 
それに、『芸能人格付けチェック』というお正月の定番番組では、1本数万円の高級ワインと、数百円のコンビニワインを飲み比べるけど、けっこうみんな間違えたりする。
つまり、高級ワインだろうが安物ワインだろうが、言われなければ分からないくらい差がないということになる。
 
 
こんな時代では、出来上がった制作物ではなくて、
それを作る過程を公開してしまおう。

──これが、プロセスエコノミーの考え方。
 
 
漫画家なら、漫画を描く過程を。
料理人なら、料理をする過程を。
小説家なら、原稿を書く過程を、YouTubeでライブ配信すれば、共感した視聴者からスパチャをもらえるかもしれない。
 
 
なにより、クリエイターの孤独を和らげてくれるのがいちばんのメリットだと思う。
 
 
現代の商品の価値が変わりつつあることを示しているのが本書です。
 


 

あわせて読みたい
【難易度別に紹介】尾原和啓おすすめ本ランキング   尾原和啓(おばら かずひろ)さんは、IT評論家として知られています。     彼は13回転職をし、世界各国を渡り歩いているという変わったキャリアの持ち...

 

Kindle本を出版しました

Kindle本発売中

半導体メーカーに潜入して3ヶ月のアメリカ出張に行った時の暴露話を書きました。

・海外出張に興味のある人
・英語に興味のある人
・半導体工場で働いてみたい人

こんな人は読むと役に立つはずです。

タロン
・1996年生まれ
・気に入った本を紹介します
シェアしよう

コメント

コメントする

タップできるもくじ