男なら100%がオナニーをしているわけではないと思うけど、日常的にオナってる男は多いと思う。
ただ、日常的なオナニーは次のような悪循環にハマる。
インターネットが普及する前までの時代は、エロコンテンツにアクセスするのがむずかしかったから、ここまで悪循環にハマる人は少なかったのだと思う。
このオナニー悪循環にハマると毎日無気力になってしまうから、害が大きすぎる。
でも、今は自宅で寝っころがりながら、親指ひとつでスマホから無限にアダルトコンテンツが供給される。
本書によると、
2017年オーストラリア人15〜29歳を調査したところ、男性の69%、女性の23%は、初めてポルノを見たのが13歳以下だったと言う。
━━ポルノの消費者の低年齢化が進んでいるらしい。
脳の可塑性(やわらかさ)が高い若いうちにポルノを見すぎると、ポルノが普通になり、実際のセックスが異常になる恐れもあるとのこと。
しかも、オナニーは若い頃から始めると早漏になりやすいらしい。
家族に見つからないように、すぐにクライマックスに到達したいと思うからだ。
本書では、ポルノのドカ見が原因で無気力になり、学業不振のせいで大学を中退した若者の話も出てくる。
スマートフォン(Smart phone)のスマートは「賢い」という意味だけど、
賢いスマホに殺されてバカになる男たちの図。
もちろん、下手に禁欲しすぎたせいで爆発して性犯罪に走るより、誰にも迷惑をかけずにオナった方が無害ではある。
上野千鶴子さんは、『バックラッシュ』という本で、
(オタクは)ギャルゲーでヌキながら、性犯罪を犯さずに、平和に滅びていってくれればいい。
━━と言ってるんだけど、これが現実になりつつあるのかもしれない。
『インターネットポルノ中毒』の著者は本書の最後にこう書いている。
タバコも最初のうちはタバコが有毒だとなかなか認められなかった。
だが今では、喫煙を無害だと思う人はほとんどいなくなった。
インターネットポルノ中毒もそれと同じ。
今はまだ科学的な研究が出ていないだけで、将来インターネットポルノは有害であるというのが常識になるかもしれない。
たとえ小学生でもググることさえできれば、かんたんにポルノにアクセスできる時代。
ポルノを断つことはあなたの判断でしかできない。
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「じゃあ、具体的にどうやってポルノ断ちすればいいんだ」という話だけど、本書に出てくるのは「勃起したら冷たい水をかけると、収縮して興奮が収まる」というあんまり参考にならない方法なので、
初めて見た人が多いと思うけど、このコンテナというかボックスの中にスマホを入れると指定された時間までは絶対に開かなくなるので、物理的にスマホに触ることができなくなる。
疲れて帰ってきた夕方〜夜にかけてオナる男が多いと思うから、たとえば夜7時以降はスマホをタイムロックコンテナに入れて封印してみよう。
夜にスマホをいじらなければ、眼にブルーライトを浴びることもなくなって睡眠の質も上がるから一石二鳥。
どうしようもなく性的興奮が高まってる時は、エロ雑誌・写真・100%妄想(オカズなし)などで抜いてみるのはいかがでしょう。
少し前のお父さん世代は、そうやってたくましい想像力を高めていたし、原始人は洞窟の壁に描かれた抽象的な絵でオナってたかもしれない。
想像することはたぶん、人間にしかできない高度な営みだ。
スマホに殺された想像力は、スマホを封印することで取り戻せるんだ。
オナニー悪循環から抜け出そう。
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